2011年10月3日月曜日

背中の魅力

女性が、男性に聞かれて困る質問の一つに、「どんな男性がタイプですか?」というクエスチョンがある。私はこう答える。
「自分に自信のある人」。そして、「お背中の魅力的な人」。
お背中、とは文字通り背中のこと。何も天まで登り立つ龍や××滝に逆らう威勢良い鮭があることを指しているわけではなく、後姿のこと。バックが美しい人は、その人を魅力に感じる。

という話しのわけは、先日、銭湯でこんな光景を見かけたからである。
30~40代くらいの女性が、ご年配の女性の、背中を流していた。黄色いタオルで、円を描くように。
なんてことは無い光景かもしれないが、湯船に浸かりながら私はその佇まいに見入ってしまった。あら、なんだか美しい。そしてその流している女性が、そのご年配の方に敬語を遣っていたので、恐らく他人なのだと思った。背中とは自分の視界と真逆な位置にある為、気を許した人にしか預けることができない。おばあちゃんは、血つながらぬ優しき女性に、バックを預けたことになる。相思相愛という美学に通ずる気がする。

背中は語る。
おやじの背中。エースの背番号。見返り美人。バックシャン。背中子泥棒(いねーか)。
後ろ姿が疲れている人は、その周りの空気が重たい。早朝の山手線に多く生息しとる。
対して後姿がしゃんとしている人は、私はその人に付いていきたくなる。
駅裏のラーメン屋の頑固おやじの背中?
きっと汗びっちょりで、でもそれはめちゃくちゃかっこいい。その背中を見たあとなら、妙に黒ばんだ割り箸だって気にせずに割るだろう。

0 件のコメント:

コメントを投稿